起業をしようとするとき、多くの方が「どんな事業で起業するべきか?」という起業のアイデアで悩みがちです。「どんなビジネスなら成功できるか?」とか「これから来るビジネス」とか、「少ない資金で始められるリスクの低いビジネスモデル」などについて調べたり、情報収集をしています。もしあなたが今このような状態にいるとしたら、伝えておきたいことがあります。
起業の初めのアイデアなんて、”問題”を手に入れるための手段に過ぎない。
起業というのは、0から1を産み出すための活動です。そして、私たちがなにか新しいことにチャレンジしようとするとき、必ず起こることが“問題”です。
どんな場所でもどんな人でも、何か新しいことをやれば必ず問題にぶち当たります。問題がまったく起こらずスムーズに物事が進むなんてことはまずありません。
多くの場合、商品とは”問題を解決するための手段や方法”ですから、問題なくして商品を作ることはできません。だから、始めに問題を手に入れるのです。問題を手に入れた状態で、その問題を解決できたときに、問題の解決方法がその人の商品になります。
起業家が成功へ至る7つの階段
起業をする人は、成功に至るまでに7段階の歩みを経験します。
- ①「起業したい」と思っている状態。
- ②「こんなビジネスをやろう」とビジネスアイデアを決めた状態。
- ③「ビジネスを運営するために○○が必要だ」と思っている状態。
- ④「○○の作り方や入手が大変だ、難しい」と悩んでいる状態。
- ⑤「もっと簡単にしたい」と願っている状態。
- ⑥「もっと簡単にできる方法を考えた」状態。
- ⑦「ユーザーやお客さんが集まり、事業として成功し始めた」状態。
一般的に多くの人は、②のビジネスがうまくいったから成功したと考えがちですが、多くの起業の成功のパターンを研究してみると、実際は違います。
実際は、②ではなく⑥の部分がうまくいき、それを商品化したビジネスがうまくいきます。
こうして⑥で得た利益を元に、本当にやりたいことなら始めに考えていた②のアイデアを育てることもありますし、⑥の方向性をコアにして育てていくこともあります。
③で必要性を手に入れ、④で自分ごとの問題を手に入れ、⑤で欠乏を感じ、⑥で解決策を生み出す。このプロセスが新しい価値を産み出します。
大事なのはアイデアを探すことではなく、あなたや身近な人が抱えている切実な問題を解決すること
この多くの成功者の事実から言えることは、「初めのアイデアは何でもいい」ということです。
初めのアイデアはあなたが行動をするためのただのきっかけに過ぎず、本当に大事なのは「アイデアを実現する過程で問題にぶちあたり、あなたが悩んだ問題を自分で解決した方法」です。これが、あなた自身のユニークな商品になります。
自分が抱えた問題、問題を解決した経験、ユニークな商品の3点セットがあるからこそ、人はあなたを信頼するし、真面目に続けていればお金を払う人も出てきます。
新しい事業というのは、そうやって立ち上がっていきます。
起業を成功させるために大事なのは「儲かりそうだ」「これから流行りそうだ」ではなく、あなた自身の問題を解決すること。あなたが抱えた問題がユニークであればあるほど商品はユニークになり、あなたが抱えた問題が多くの人が困っているものであればあるほど、市場規模が大きくなり、その事業は成長していきます。
起業のアイデアに悩んでいるのなら、起業のアイデアを探すのではなく、自分や身の回りの人が困っていることに着目しましょう。答えは遠くの彼方ではなく、自分の足元に落ちているものです。
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