『良いWebサービスのアイデアを思いついた!』
『でも、そのサービスを具現化してくれるエンジニアがいなくて困っている…』
ときどき、こんな話を聞きます。
でも、エンジニアを探す前にあなたがやるべきことはたくさんあります。
今日は、プログラミングができない人がアイデアを思いついた時、それをどうやって具現化していくかについてお話します。
アイデアからコードを書き始めるまでには、やるべきことがたくさんある。
エンジニアがあなたのアイデアを聞いて、『じゃ、コード書いてみるよ』というのは通常有り得ません。
なぜなら、実際に実装する(コードを書く)前には、そのアイデアがどのようなサービスで、誰が使い、どういうことができれば良いのかを決める『サービス設計』を必ず行うからです。
設計なしにいきなり実装に着手するというのは、アイデア起案者と実装者が同じで明確に頭の中で設計ができている場合か、余程単純な仕様でもない限りあり得ません。
アイデアを思いついた人と、そのアイデアをプログラミング等を通じて具現化する人が別々の場合、アイデアを持っている人は、『アイデアを外化』し、他者にわかりやすく伝えられるコミュニケーションが必須になります。
Webサービスのアイデアからコードを書くまでにやるべき『サービス設計』
Webサービスの設計と言っても、設計の内容には様々なフェーズがあります。
1. ユーザーエクスペリエンスデザイン
- 『このサービスは、誰がどういう状況で使い、どのような価値を提供するのか?』
- 『ユーザーはこのサービスを使って、どういう体験ができるのか?』
2. 画面遷移設計
- 『サービスの体験を作るために、どういう画面がどのような流れで表示されればよいか?』
- 『サービスの体験を作るために、どのくらいの画面数が必要なのか?』
3. 個別画面・ワイヤーフレーム設計
- 『ユーザーがやりたいことを実現するために、各画面にはどういう要素が必要か?』
- 『それは、どのような配置、大きさで置かれるべきか?』
4. 機能設計
- 『ユーザーがやりたいことを実現するために、システムにはどういう機能が必要か?』
- 『機能を実現するためには、どういうアルゴリズムやライブラリが必要か?』
5. データベース設計
- 『ユーザーがやりたいことを実現するために、どんなデータを保持するか?』
などなど、細かなことを上げればキリがありませんが、大まかに言ってもこれらの設計が一通り終わって始めて、プログラミングに着手します。何でもそうですが、結果を急ぎすぎると、せっかくの良いアイデアもアイデア止まりで立ち消えします。
まずは、アイデアを形にする最低限の全体像を把握することが、絵に描いた餅に終わらせず、ちゃんと実現するために重要なことです。
プログラミングができないアイデア起案者が、自分のアイデアを形にする為にできること
自分のアイデアを実現するために自分以外の人の協力を仰ぎたいときは、まずは、モックアップ(プロトタイプ)を作りましょう。
モックアップ(プロトタイプ)とは、『機能はまだ実装されていないが、ユーザーが様々な操作をしたときに、こういう結果が得られる』ということを示した、一番始めのプロダクトです。
モックアップを作ることは、上記設計の『画面遷移設計と個別画面設計』の部分にあたります。
このモックアップを作ることで、『どのくらいの画面数で、各画面にはどういう要素(メニューやボタンなど)があり、ユーザーがこのサービスを使って何ができるのか?』というサービスの価値を把握することができます。
また、アイデア起案者が『口頭や企画書で、こういうアイデアがあるんだ』と説明するよりも、具体的なモックアップ(プロトタイプ)があることでお互いのイメージが共有され、アイデアにリアリティが出てきます。
(※厳密には、モックアップとプロトタイプは異なりますが、Web界隈ではプロトタイプと慣例的に使われることが多いので、表記を重ねています。)
モックアップ(プロトタイプ)を作るための一番簡単な方法
モックアップ(プロトタイプ)を作るためには様々な方法がありますが、一番簡単な方法は、『紙とペン』を使うことです。
紙とペンを使ったプロトタイプ作成は、ペーパープロトタイピングと呼ばれており、必要最低限のリソースで、柔軟に変更ができるというメリットがあります。
ペーパープロトタイピングについては、紙プロトタイピングから始まる問題解決への議論で詳しく解説されていますので、ぜひご覧下さい。
アイデアを思いついたなら、あなたがやるべき最初のことはそのアイデアのサービス全体像を紙に書いてみることです。
HTMLやCSS,PHPやMySQLといったプログラミングに関する技術は一切必要ありません。
紙とペンさえあれば、誰でもできることです。
このモックアップ作成は慣れていない人が実際にやってみると、思った以上に大変だと思いますが、何かを形にしていくというのは、こういう地道な作業の繰り返しです。
ダイソンの掃除機は、こういうことを5127回繰り返しているわけです。
(詳しくは、プロトタイプは5127台! ダイソン創業者が語る「失敗を恐れないことの大切さ」参照。)
設計は、繰り返せば繰り返すほど段々良くなっていきますので、本当にそのアイデアを実現したいという根気と覚悟が問われます。
プログラミングがわからない、専門家でないことはデメリットばかりではありません。専門家や経験者でないからこそ、ユーザー目線で考えられる強みというものがあります。
多少粗があろうがきちんと本気で考えられたものは、モックアップの中に滲み出てきますし、エンジニアは、『口だけじゃなく、自分が実際に手を動かしたこと』を大きく評価します。
『良いアイデアを思いついたなら、まずは一人でモックアップ作成まではやってみる。』
お金を払って依頼するならこの限りではありませんが、無料で協力を仰ぐなら、モックアップを持っていることが、あなたに協力してくれるエンジニアを見つけるためには重要なことです。良いアイデアがあるなら、ぜひ実際に行動をしてみて下さい。
プログラミングを学ぶにはこんな方法も
『あなたがアプリやWebサービスを作って自分でリリースしたい!』と考えているのでしたら、プログラミングができない起業家が何百万もの起業資金を用意せずに数十万円で起業する方法のような方法も検討してみたほうが良いでしょう。
このような方法を使えば単にプログラミングを学ぶだけでなく、『日本にいながら、最短1ヶ月〜最長でも3ヶ月で自分でゼロから実際にサービスやアプリをリリースする』ということまでできるようになります。かなりお得な方法なので、検討してみて下さい。
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