多くの人は何かをやめたいと決意したとき、『これはもう絶対にやらない!』や『やめる!』という言葉を使いがちです。
長い会議をやめよう、愚痴を言わないようにしよう、食べ過ぎないようにしよう、タバコは吸わないようにしよう、イライラしないようにしよう、怒らないようにしようなど、やめたいと思うようなことは日常生活でたくさん存在します。
私たちがやめたいと思うことは、それをやると「一時的な満足は得られても、将来的な長い目で見ると、デメリットが多いと自分で認識している」ようなことです。
しかし、『やめたいと思っていても、ついついまたやってしまう…』。
ありがちですよね。
実は、『”やめる”という言葉よりも、より確実にやめたいと思っていることをやめられる』とても簡単な方法があります。
やめるための魔法の言葉『あとでやる』
あなたはすぐにでもやってもらいたいことがあって、相手にお願いしたのに、相手の返答は『あとでやるよ』と言われたことはありませんか。
私たちは、『あとでやるよ』と聞いたとき、それがされることはないんだろうな、ということを経験的に学んでいます。多くの人にとって、後でやるというラベルをつけられたことが実行されることはほとんどありません(笑)
上司と部下や、お客さんと提供者という関係性においては、『あとでやる』は問題なく実行されるでしょう。それは約束や契約に昇華されますし、やらなければいけない強制力が働くからです。
しかし、自分1人で決めたことや自分にしか影響を及ぼさないようなことは、この『約束という強制力』が使えません。自分個人でやりたいと思っているプロジェクトや、試してみたいこと、本当に興味のあることをWebで見つけては、”あとでやる”というタグをつけていたりしませんか?
あとで試すとか、あとでやる、あとで読む、が実行される確率は、とても低いものです。行動をしない、行動をやめるためのマイナスのフィードバック、それが『あとでやる』という言葉です。
だからこそ、あなたがやめたいと思っていることに『あとでやる』という言葉を使いましょう。単純に『やめる』という言葉を使うよりも、大きな効果があることを実感できるはずです。
サラリーマンを辞めたいのに、辞められないときは
よく、『起業したいと思ってるんだけど、なかなかサラリーマンを辞められない…』という人がいます。
本当に起業したいなら、サラリーマンを辞める必要はありません。『サラリーマンは、あとでやろう』とだけ思っておきましょう。それだけでいずれ、あなたは起業している自分に気付くはずです。