起業をし長期的に継続していくためには、ビジネスモデルとビジネステーマの2つが必要になります。ビジネスモデルについては様々な情報が溢れていますが、ビジネステーマについては表立って語られません。今回はビジネステーマを決めるにあたって役立つ知識をシェアします。
もし、お金が目的でなかったら、あなたは何がしたいのか?
これは、アラン・ワッツという哲学者の大学での講義です。3分程の動画なので、まずは御覧下さい。
アラン・ワッツの講義全文
あなたが望んでいることは何か?
あなたがたまらなくしたいことはなんですか?
どんな状況を望んでいますか?例えば、私はよく学生の進路相談にのることがある。
学生は「そろそろ卒業なのですが、何をしたらよいかわからないのです」と質問してきます。
そこで私はいつも、
「もし、お金が目的でなかったらキミは何をしたいのか?」
と質問している。
「何をして、キミは人生を楽しみたいのか?」と。すると面白いことに、今の教育を受けた若者たちは、
「画家になりたい、詩人になりたい、作家になりたい」と答える。
そして「でもそれじゃあ、お金は稼げないんです」と誰もが口を揃えて言ってくる。またある学生は「私は馬に乗ってアウトドアな生活をしたい」と言う。
私はこう言い返します。
「キミは、乗馬学校で教えたいの?」
「何をしたいのかもっとよく考えなさい」と伝える。何がしたいのかを掘り下げていってそれがわかったら、
私は学生に向かって
「それをしたらいい。そしてお金のことは忘れるんだ」と言っている。なぜなら、もしあなたが「お金を得ることが最も大事なことだ」と言っているとしたら、あなたは完全に人生を無駄に過ごしていることになるからだ。
生き延びるために、したくないことをしてお金を稼ぐということをしていれば、それをやり続ける人生になる。
結局のところ、何でもいい。本当に本当にやりたいことをして人生を生きていたら。
きっと、いつの間にかそのことの達人になっているだろう。
それをやり続けるのが達人の在り方だ。そうしたら、そんなあなたにお金を払う人も出てくることだろう。
誰か必ず興味を持つ人が出てくる。
あなたのやっていることに興味を示してくる。だから、この質問が重要です。
「私は何を望んでいるのか?」
ツボの中に入れる石の順番を履き違えないように、気をつけて。一度詰め込んだ石の順番を並び替えるには、ツボをひっくり返さなければならなくなるから。
『お金は、結果として生み出されるものです。』
私たちは学校教育の中で、効率や計画を立てるということがものごとを成功させるためには重要であると潜在的に教えられてきています。
そのため、何か実現したい目的や目標があるとき、どうしてもゴールから逆算するという逆算の思考パターンで考えがちになります。
お金を得るというゴールから逆算するのも一つの考え方ですが、そのアプローチをする人の思考は、
- 「何か儲かりそうなことはないか?」
- 「次はこれが流行るんじゃないか?」
- 「どうすれば稼げるのか?」
ということばかり考えています。自分がどういう商品やサービスを提供できるのか、どういう価値をお客さんに提供できるのか、ではなく。
仮に運悪くそういうものが見つかったとしても、スティーブ・ジョブズが語っているジョン・スカリーがかかった病からもわかる通り、あなたが欲しがっているような結果を生み出すのは”実行すること”であり、成功させるために必要なものはアイデアだけではないのです。
こういうタイプの人は、お金が手に入るという結果ばかりを追っているため、よほどお金に執着がなければ実行力が伴ってきません。
だから、起業の仲間を探し始めます。自分一人ではできませんからね。
「こういうアイデアがあるんだけど、一緒にやらない? 儲かったら山分けしよう。」
実行がされなければ、どんなに素晴しいアイデアだろうが、結果を手にすることはできないのです。
起業したら、はじめは無報酬です。どんなに仕事をしようが、自分の財布には1円も入ってこないという時期があります。そんなときに、儲かるからこのビジネスをやるんだという動機づけでは、続かないんです。まず、日々の実行の継続ができない。
ビジネステーマを考えるときは、お金を抜いて考える
ビジネステーマとは、お金をもらわなくても、あなたがそのビジネスを続ける理由です。
一般的には、ミッションやビジョンといったもので表現されていて、そのビジネスの存在意義を一言で表したものです。
ミッションやビジョンというと、抽象的なものであったり、一見他者から見ると夢物語であったりするものが多いですが、大事なのは他人からどう見えるかよりも、自分がその約束にコミットしているかどうか?という点です。
じゃあどうやって、ビジネステーマを決めていければいいのかというと、ビジネステーマを決めるにあたって重要なのは「お金を抜きで考える」ことです。
「お金のことを考えないんじゃ、それはビジネスではないのでは?」と思うかもしれませんが、お金のことはビジネスモデルを考える段階に考えればよいので、一旦脇に置いておきましょう。
そんなことより大事なのは
「はじめは無給だけど、あなたはそのビジネスを本当にやりたいと思っていますか?」ということです。
起業をするというのは、サラリーマンのように始めから毎月お金が得られるわけでありません。特に資産型のビジネスモデルで立ち上げる場合、必ず無給の時期というのがあります。
そのような時に行動を継続する支えになるのが、「今お金を稼げているわけでもないのに、なぜやっているのですか?」という質問に対する答えです。
質問に対するあなたなりの答えこそが、たとえ今何もない状態だったとしても価値を産み出します。この答えを持っているスタートアップや新規事業、起業家がとても強い理由はこの点にあります。
だから、意思決定をするときは何度も自分自身に問いかけてみてください。「私は何を望んでいるのか」と。
それが全てのはじまりです。
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