【起業のアイデアが思いうかばない時に】スーパーマリオの開発者に学ぶアイデアの創り方

1985年9月13日、ファミリーコンピュータ向けに初代の『スーパーマリオブラザーズ』が発売されました。ファミコンの成功に切り離せないスーパーマリオが、開発者達の頭の中でどのように具現化されていったのかが、「スーパーマリオ25周年」で詳細に語られています。

スーパーマリオの企画書

アイデアを思いつくには、どうすればいいのか?

スーパーマリオを開発した宮本茂さんは、インタビューを受ける中でさまざまな人から、「アイデアをどこで思いつくか?」という質問を受け返答に困り、どう答えればいいか糸井さんに相談したそうです。

その時糸井さんは、「とくに決まった場所はないです」と答えた後、次のように話しました。

(アイデアを思いつくには)場所よりも、自分がアイデアを思いつく状態になってるかどうか
というのがポイントなんです。
(糸井重里・宮本茂)

アイデアというのは、自分の状態であると言っています。

「アイデアを思いつくには紙と鉛筆があればいい」の裏側にある本質

ただ、自分がアイデアを思いつく状態になってるかどうか、と言うと、すごく回りくどい答え方になってしまうので、

結局、「紙があるといいですね」って言えばいい。「ペンがあるともっといいです」って。
(糸井重里・宮本茂)

と表現を変え、最終的には

紙と鉛筆があるといいです
(糸井重里・宮本茂)

に変わっていきます。

「紙と鉛筆があるといいです」というアドバイスを聞いたとき、企画者や開発者の頭の中というのは、単に「紙と鉛筆を持てばいい」という表面的な意味を伝えているのではなく、「紙と鉛筆がある」ことで「自分がアイデアを思いつく状態」に近づけますよ、というメッセージが裏側には込められているのだと感じるインタビュー内容でした。

アイデアってなんなのだろう?

スーパーマリオの開発者である宮本茂さんは次のように言っています。

「アイデアというのは、複数の問題をいっぺんに解決することだ。」
(宮本茂)

アイデアとは、複数の問題をいっぺんに解決すること。ブレークスルーに近いのかもしれません。そして、そのアイデアを生み出す根本には何があるのかというと、

最近思ったのが、「問題意識」ということ。
やっぱり、アイデアというのは、問題とか障害とか、困ったこととセットになってると思うんです。
(宮本茂)

問題意識を共有できるかどうかが、アイデアに共感するかどうかを分けている。

たとえば、ぼくが5人ぐらいのメンバーと会議をしていて、ぼくが「これがいい」って思って言ったときに、2人ぐらいが「それで決まりですね」って言うけど、あとの3人は「ええー?」って言うんです。
なんでその3人の意見がいっつも合うかというと、ウマが合うから、という簡単な言い方もできるけど、やっぱり、問題意識が同じなんだろうなと。
(宮本茂)

アイデアは常に賛否が分かれますが、賛成されるのも、反対されるのも、その根本には問題意識の共有ができているかどうかというのが、1つのキーワードになっています。

問題のとらえ方がいっしょなので、「そこに答えがあるぞ!」ということが、すぐにわかるという。

だから、別の問題意識を持っている人とか、そもそも問題意識を持ってない人にとっては、なにがいいのかぜんぜんわからないということになる。
(宮本茂)

まとめ

  • アイデアを生み出すもとは、『自分が何を問題だと感じているか?』という問題意識
  • アイデアが共感を生むかどうかは、相手と問題意識が共有できているかどうかの違い。
  • アイデアというのは常に、『問題とか障害とか、困ったこととセット』になっている。

アイデアを生み出したいなら、困らないとダメですね。

問題を見つけやすくするには、この本がオススメです。

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