思いついたアイデアをカタチにするには、ITにおいてプログラミングを避けては通れません。斬新なアイデアであるほど、『今は存在しないもの』なのでどうしてもプログラミングが必要になってきます。しかし、構造が簡単なアプリであれば、コードを一切書かずに実現する方法があります。今回は、コードを一切書かずにスマートフォンアプリを開発する方法をご紹介します。
コードを一切書かずにスマートフォンアプリを作成するには
『こんなアプリがあればいいのに…』とあなたの頭の中でイメージが思い浮かんだとき、まずはそれを紙にすべて書き出してみましょう。
そして、イメージしたアプリの全体像を眺めてみます。
画面数もそれほど多くなく、
「あれっ、このアプリは今あるAというアプリやBというアプリに似てるなぁ…」
と思えたなら、もしかしたらコードを一切書かずに実現できるかもしれません。
一般的なゼロからのアプリケーション開発の手順
一般的にアプリを開発するには、プログラミング言語を習得し、単純なサンプルアプリを作成して、自分が望むイメージになるように少しずつ改良をしていきます。これはまったくのプログラミング経験がない人にとっては、こんな体験をすることになります。
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まず、本屋さんのコンピューターや技術書のコーナーに行って、無数にあるプログラミング関係の本の中から自分の目的にあった本を探し出します。
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その後本を読みますが、新しい概念や意味がわからない単語に遭遇します。必要に応じてそれらをインターネットで検索したりします。
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何となく概要のイメージがついてきたので、開発環境の準備にとりかかります。本に書いてあることそのままやっているのに、うまくいかなかったりしながら環境設定に時間を費やし、やっとコードを書き始めることができるようになります。
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そして、実際にサンプルコードを打ち込み、よくわからないエラーと闘いながら、動作確認をします。
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今動いているものに少しずつ改良を加えながら、自分がイメージしたアイデアに近づけていきます。
このように、ソフトウェア開発は『作りながら勉強をする』のが王道です。
これを繰り返していくことで、あなたは様々な知識や概念を獲得し、できることが増え、問題が発生しても自ら解決できるようになり、自分が思いついたイメージが短い時間で実現できるようになるわけです。
しかし、もしあなたが、
『本は読みたくない、コードもできれば書きたくない。でも、スマートフォンアプリを作ってみたい!』
と思っているとしたら、こんな方法もあります。
コードを一切書かずにスマートフォンアプリが作れる3つのサービス
appmakr、BuidFIRE、App Makerのスマートフォンアプリ制作サービスは、どれもコードを一切書かずにアプリが作れるウェブサービスです。レゴブロックを積み上げるような感覚でアプリを組み立てることができるのが大きな特徴です。
appmakr(日本語OK)
BuildFIRE(英語のみ)
App Maker(英語のみ)
App Makerでのアプリ開発の手順
App Makerでアプリを開発するには、次のような手順で行います。
- メールアドレスを入力してアカウントを作成し、ログインします。
- 作成したいアプリの初期設定を行います。アプリのジャンルや、アプリのロゴ、背景画像、ナビゲーションレイアウト、配色などを決めていきます。
- アプリに必要な機能から、ブロックを選んで画面に配置します。機能ブロックには一般コンテンツ機能、FacebookやTwitterとの連携を行うソーシャル機能、Youtubeなどの動画を扱うマルチメディア機能、ログインやコンタクト情報を扱う機能などがあります。
- 上記の機能ブロックを組み合わせて、始めに紙に書きだしたアイデアに必要な機能を追加していきます。
- 一通り完成したら、マーケットプレイスに公開できるようになります。
このように、ブロックを使ってプログラミングをすることでコードを一切書かなくてもアイデアを実現できます。
スマートフォンアプリの『デモ作成』や『プロトタイプ作成』にも使える
これらのサービスを使うと、本も読まない、コードも書かないですぐにアイデアを動くアプリにできるので、『企画書ではなく、人に実際に見せられるデモが欲しい』というときや『プロトタイプを作りたい』という時にも使えます。
アイデアを思いついたら、なるべく時間をかけずにまずはカタチにしてみましょう。そうして、モノゴトは進んでいきます。
スマホアプリが完成したら、広告を掲載してマネタイズ(収益化)する
このような方法で自分のアイデアをスマホアプリ化していくと、中にはこれは良いと思うものができるはずです。もし、そのようなものができたら、いきなり有料販売はせず、はじめは無料ダウンロードで提供しましょう。
ただし、無料ダウンロードだと売上がゼロなので、広告を掲載して収益化するのが一般的です。広告掲載するには、スマートフォンアプリ専用の広告掲載プラットフォームと提携する必要があります。広告掲載プラットフォームはいろいろありますが、アドクロップスなどは登録も簡単ですぐに始められるのがおすすめです。
アプリ系ビジネスは、すべて①アイデア⇒②スマホアプリ⇒③広告掲載 がキホンになりますので、このような開発の一連の流れに慣れておきましょう。
プログラミングを学ぶにはこんな方法も
『あなたがアプリを作って自分でリリースしたい!』と考えているのでしたら、プログラミングができない起業家が何百万もの起業資金を用意せずに数十万円で起業する方法のような方法も検討してみたほうが良いでしょう。
このような方法を使えば単にプログラミングを学ぶだけでなく、『日本にいながら、最短1ヶ月〜最長でも3ヶ月で自分でゼロから実際にサービスやアプリをリリースする』ということまでできるようになります。