【一番簡単】WindowsXPでsvchostのCPU占有率が100%になる問題の解決方法

知人からパソコンの修理を依頼され、10年近く前のWindowsXPマシンの再インストールを実施しました。その際に、Windowsアップデートに関する問題が発生したので、解決方法をシェアしたいと思います。

発生する症状

今回の問題では、こんな症状が発生します。

  • WindowsXP(SP3)にインターネットエクスプローラ8.0がインストールできない
  • Windowsアップデートができない、終わらない、ずっと止まったまま
  • タスクマネージャーのプロセスを確認すると、svchost.exeが複数起動している
  • 複数起動したsvchost.exeのいずれかがCPU利用率100%になっている

など、日常の使用に支障をきたす状態になります。

環境

私の場合、下記のような構成のPC環境でした。動作がかなり不安定な状態で日常の作業に支障をきたすということで相談を受け、対処策としてリカバリディスクを使い工場出荷時に戻すという作業を実施しました。

  • DELL Dimension 4600c(Pentium4, 512MB)
  • Windows XP(SP3)
  • インターネットエクスプローラー6.0

リカバリ作業は滞りなく完了し、必要なドライバなどのインストールも問題なし。

Windows XP SP3のダウンロードとインストールを実行

諸々の動作確認を完了したところで、WindowsXPのバージョンがSP1だったため、SP3にアップデートを実行しました。

ちなみに、SP1ではChromeはインストール不可なので、SP3のダウンロードはIE6.0で頑張る必要があります。

WindowsXP SP3は2013年11月現在、下記のURLからダウンロードできます。

Windowsxp sp3 download
  • IT プロフェッショナルおよび開発者用 Windows XP Service Pack 3 ネットワーク インストール パッケージ

名前が、IT プロフェッショナルおよび開発者用 Windows XP Service Pack 3 ネットワーク インストール パッケージ なんて敷居の高そうな名称になっていますが、通常のSP3とインストール方法は変わらないので、ご安心を。

OS標準のWindowsアップデートは動作しませんでしたが、上記のページは、インターネットエクスプローラー6.0でも閲覧、ダウンロードが可能です。

400MB弱のSP3をダウンロードし、手動でプログラムを実行。これで問題なく、SP3にアップデートが完了しました。ここまでは特に問題なし。

インターネットエクスプローラ8.0のインストール

WindowsXPのバージョンがSP3になったので、次はインターネットエクスプローラを6.0から、8.0にアップデートします。
WindowsXPは、インターネットエクスプローラ9.0はサポートしていないため、8.0が最新となります。

インターネットエクスプローラ8.0のインストールプログラムをダウンロードし、起動するも,

「インターネットエクスプローラ8.0を更新中です。」

のまま一向に先に進まない。数十分経ってもそのまま。これは何かおかしいと思い、調べてみると…。

タスクマネージャーを見たら、svchost.exeがCPU利用率100%に。

PCを再起動し、起動した1,2分後からsvchost.exeのCPU利用率が100%になっていることを確認。

Windowsxp svchost cpu100

タスクマネージャは、スタートメニューをクリック後、ファイル名を指定して実行をクリックし、taskmgr と入力すると起動できます。

ネットで該当する現象がないか調べてみると、マイクロソフトサポートブログで下記の記事を発見。

  • 【マイクロソフトサポートブログ】Windows XP や Windows Server 2003 環境において、Windows Update 実行時に Svchost.exe の CPU 使用率が 100 % となる、時間を大幅に要する

また、このような記事も。

どうやら、原因はWindowsアップデートがらみのバグのようです。

一番簡単なWindowsXPでsvchostのCPU占有率が100%になる問題の解決方法

この問題、まだ鎮静化しておらず、根本的な解決策はありません。
マイクロソフトサポートブログをみても、暫定的な対策として指定したセキュリティ更新プログラムをあてると明記されていますが、私の環境では改善されませんでした。

svchost.exeが100%になる原因は、Automatic UpdatesというWindowsアップデートを実行しているサービスが原因であるのはわかっているため、現時点では一時的にAutomatic Updatesを無効にするのが最善かと思います。

Automatic Updatesの停止方法

下記の手順で、Automatic Updatesを停止できます。

  • スタートメニューをクリックし、コントロールパネルを開く。
  • 管理ツールをクリック。
  • コンピュータの管理をクリック。
  • サービスとアプリケーションをクリックし、さらにサービスをクリック。
  • 画面右側にサービス一覧が表示されるので、Automatic Updatesを右クリックし、プロバティをクリック。
  • スタートアップの状態が、”自動”になっているので、これを”無効”にする。
  • サービスの状態が開始になっている場合は、停止ボタンをクリック。
  • PCを再起動する。
Windowsxp automatic updates

これで、再起動後もsvchost.exeが100%になる問題は発生しなくなり、インターネットエクスプローラ8.0のインストールも問題なく行うことができました。

WindowsXPでsvchostのCPU占有率が100%になる問題で困っている方は、試してみて下さい。

【追記】Windowsアップデートを無効にする操作のタイミングについて

WindowsXPのCPU利用率が100%になってしまうと、PCの操作ができなくなり、上記の対処策が実行できなくなります

そのため、この対処策は、”Windowsを起動した直後に行って下さい“。

なぜ、Windowsを起動した直後なのかというと、Windowsが起動した直後であれば、Automatic Updatesのプロセスがすぐには動き出さないため、svchost.exeが100%になることがないからです。操作も問題なくできます。

その後、Windows起動後数分でAutomatic Updatesが動き出し、svchost.exeが100%になってしまいますので、それまでにAutomatic Updatesの動作を無効にして、PCを再起動するのがポイントです。

重要なことなので、もう一度書きます。

”電源投入し、Windowsが起動した直後”にAutomatic Updatesサービスを無効にするのが、ポイントです。

WindowsXPのサポートももう終わりになりますから、そろそろWindows7か8にでも移行しないとですね。

19 COMMENTS

匿名

とても役に立ち、低速状態を解決することが出来ました。
私のPCでもこのsvchost.exeが突然暴走したらしく、chromeがまともに動きませんでした。

私の場合ではウィンドウズの自動更新を「告知のみ受け取る」としてあったのですが、完全に自動更新を停止しなければsvchostも停止しません。
XP代替機を用意してある人でなければ、この症状が出てからでは苦労すると考えられます。

最後に、出来ればですがこの一件の続報もリンクにしていただけると幸いです。

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IT起業アカデミア

お役に立てたようで良かったです!
時間かけて、ブログ記事にしたかいがありました。

> 私の場合ではウィンドウズの自動更新を「告知のみ受け取る」としてあったのですが、完全に自動更新を停止しなければsvchostも停止しません。

設定を「告知のみ受け取る」にしても、Automatic Updatesサービスが動作してますから、svchostが100%になる問題も発生してしまうんですよね。
Automatic Updatesサービスのプロセスそのものを無効にするのが、重要です。

> この症状が出てからでは苦労すると考えられます。

設定変更のタイミングついては、記事では書き忘れたのですが、

私は、”電源投入し、Windowsが起動した直後”にAutomatic Updatesサービスを無効にしました。

なぜ、Windowsを起動した直後なのかというと、Windowsが起動した直後であれば、Automatic Updatesのプロセスがすぐには動き出さないため、svchost.exeが100%になることがないからです。操作も問題なくできます。

その後、Windows起動後数分でAutomatic Updatesが動き出し、svchost.exeが100%になってしまいますので、それまでにAutomatic Updatesの動作を無効にして、PCを再起動するのがポイントです。

> 出来ればですがこの一件の続報もリンクにしていただけると幸いです。
私も続報の対処策がないか再度調べてみたのですが、公式ではまだパッチ適用で調整するしかないようです。

公式のパッチ適用による方法は素人の方には対処が難しいと思いますので、誰にでもできる解決策として、本記事を書きました。根本的な原因の対処方法ではありませんが、マイクロソフト自体が”大幅に時間を要する”とアナウンスしているので、そちらが落ち着くまでアップデートを控えるのが賢明かと思います。

WindowsXPの公式サポートは、2014年4月9日で終了する予定なので、それまでには何とか直してもらいたいところですね。

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匿名

自分の父親のxpマシンで同じ状況になり困っておりましたが、記事通りオートマチックアップデートを停止したら治りました。
同じ時期にセキュリティソフトをインストールしたので、それが悪さしてるのかとずっとセキュリティソフトを弄ってました、、、
本当助かりました。ありがとうございました。

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IT起業アカデミア

>匿名さま
わざわざコメント頂きありがとうございます。一時的な対処策ではありますが、無事に治って何よりです。

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こよみん

同じ症状に手を焼いていましたが、このページのとおりにやったら改善しました!
この症状のおかげで最近イライラしっぱなしだったので、本当に助かりました。    
ありがとうございます!  感謝します^^

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IT起業アカデミア

>こよみんさま
わざわざコメント頂きありがとうございます!
そうおっしゃって頂けると、記事を書いたかいがありました。
1月には根本的な対処策が更新されますので、Windowsアップデートをお忘れなく。

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ishitake

iphneでのsvchostで検索で辿り着きました。
パッチのインストール等がなく、一番簡単に対処出来ました。
自動更新を無効にしたので警告は出ていますが、しばらくはこのまま使います。
情報、ありがとうございました。

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ishitake

XPマシンがまともに動かなくなったので、iphoneでのsvchost検索で辿り着きました。

確かにパッチ等のインストールが無く、一番簡単に対処できました。
ただ、自動更新を無効にしたので、警告は出ていますが、しばらくはこのまま使用します。

情報、ありがとうございました。

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IT起業アカデミア

> ishitakeさま
コメントありがとうございます。まずは無事に動作するようになったとのことで、何よりです。Microsoftから公式に根本的な解決方法が提供されるまで、暫くこの方法で乗り切りましょう。

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ポチ

IT起業アカデミア様
昨年秋ごろ以来、困っていました。たいへんわかりやすいご説明で、助かります。ご提示の解決方法は、まだ試しておりませんので、事前にお伺いできれば幸いです。

①Automatic Updatesを一時的に無効にして、動作に悪い影響はないですか?
② http://gigazine.net/news/20131217-windows-svchost-bug-patch/ で、今年にMSから修正パッチが出ると書いてあり、実際、1月15日に更新がありました。これで修正されていると確認された方はいらっしゃいますでしょうか?
③もしそうでしたら、同じように、Automatic Updatesを一時的に無効にしてから、WinXPを更新し、その後、無効を元に戻せばよいのでしょうか?

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IT起業アカデミア

ポチさま
コメント頂き、ありがとうございます。頂いたご質問についてですが、

> ①Automatic Updatesを一時的に無効にして、動作に悪い影響はないですか?
Automatic Updatesを無効にしても、WindowsXP自体の動作には何ら問題はありません。Automatic Updatesは、WindowsOSを最新の状態に保つための更新プログラムを配信するためのサービスですので。

> ②1月15日修正パッチについて
1月15日の修正パッチは、当方ではまだ確認していません。

ただ、http://blogs.technet.com/b/jpwsus/archive/2013/10/18/windows-xp-windows-server-2003-windows-update-svchost-exe-cpu-100.aspx こちらを見ると、最終の更新が、12/11/2013 となっているので、svchostが100%になってしまう問題の根本的な解決は、1月15日の修正パッチではされていないのではないでしょうか。

もし、1月15日の修正パッチで”svchostが100%になってしまう問題”が根本的に解決するのであれば、上記ページでアナウンスがされるかと思います。

> ③同じように、Automatic Updatesを一時的に無効にしてから、WinXPを更新し、その後、無効を元に戻せばよいのでしょうか?
そうですね。svchostが100%にならない状態でしたら、Automatic Updatesを有効に戻せばいいだけです。

ご参考になれば幸いです。

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ペロリン

IT起業アカデミア様
今ごろ何の反応かと思われるかもしれませんが、たいへん参考になりました。
ありがとうございました。

2002年6月から使用開始したノートPCは、SP3を適用した後も快適に使えていました。HDDのパンクも乗り越え、更新も手動で行ってきました。ところが、2012年?ごろIEのバージョンアップに失敗して以来、あらゆる動作が極端に遅くなり、家族がメール端末として使う程度の運用にしていました。マシンのスペック的に、もう限界なのだろうと考え、対処はしませんでした。

しかし、いよいよXPマシンを宅内LANから切り離し、スタンドアローンのワープロとして使い続けるため、久しぶりにこのマシンに取り組みました。CPUが100%になるプロセスがsvchost.exeであることはわかりましたが、私はこれを強制停止する勇者ではありません。そこで、検索の結果こちらの情報にたどりつきました。

Automatic Updatesサービスを停止した状態で起動し、Windows Updateをアクセスすると、それまでお風呂に入って待っても変化のなかった画面に、複数のサービスを起動する手順が詳しく現れました。これに対処すると当然svchostが走り始めますが、なぜか占有率が低下していました。溜まっていた更新をインストールし、再起動すると、久しぶりに空冷ファンが停止したのでした。
「重要な更新はありません」まで繰り返し、徹夜になりましたが、これでフロッピーも使えるこのPCは、ワープロとしての余生を全うすることでしょう。

考えるに、IEのバージョンアップに失敗した後、svchostの暴走?を鎮静化するパッチが適用できなかった、というかWindows Update自体がまともに機能していなかったようです。
LANから切り離して、この先も使われるPCがあるかもしれませんが、svchostに悩まされている方は、Automatic Updatesサービスを停止すれば良さそうですね。
5月に入ってからも、XPの更新サービスに対応していたマイクロソフトにも感謝です。

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IT起業アカデミア

> ペロリンさま
ご丁寧にコメントを下さいまして、ありがとうございます。この記事がお役に立てたようで何よりです。

マイクロソフトのXPサポートは終了してしまいましたが、まだまだスタンドアローン環境ではXP機を使い続ける方もいるかと思います。

今日ではフロッピーディスクドライブが付いたものは殆ど見かけませんし、ワープロマシンとして大切に使って頂ければと思います。

今後とも、IT起業アカデミアをどうぞよろしくお願いします。

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IT起業アカデミア

匿名さま

わざわざコメント頂き、ありがとうございます。本記事がお役に立てたようで良かったです。今後とも、IT起業アカデミアをどうぞよろしくお願いします。

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sano

有難うございます。
会社でXPを複数使用していますが、急に音がうるさくなって、ちょっと調べて
タスクマネージャからsvchostのプロセスを終了させるという作業を毎朝やっていました。
これも面倒なので、いい方法はないかと探していました。
なかなか新しいパソコンを買ってもらえないので、本当に助かりました。

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fox

 IT起業アカデミア様

 とある装置の開発ツールとしてXPを使用していました。
その為、その装置が稼動している間はメンテにXPを使用するので困っていたところです。

 Updates問題の暫定処置として参考になりました。
ありがとう御座います。

PS
 装置が廃棄されるまでXPにはオフラインで頑張って貰います。

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