近江商人の商売十訓や三方よしの経営哲学は、起業家や経営者にとって非常に大切なものです。
近江商人の商売十訓
- 商売は世のため、人のための奉仕にして、利益はその当然の報酬なり
- 店の大小よりも場所の良否、場所の良否よりも品の如何
- 売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永遠の客をつくる
- 資金の少なきを憂うなかれ、信用の足らざるを憂うべし
- 無理に売るな、客の好むものも売るな、客のためになるものを売れ
- 良きものを売るは善なり 良き品を広告して多く売ることはさらに善なり
- 紙一枚でも景品はお客を喜ばせる つけてあげるもののないとき笑顔を景品にせよ
- 正札を守れ、値引きは却って気持ちを悪くするくらいが落ちだ
- 今日の損益を常に考えよ 今日の損益を明らかにしないでは、寝につかぬ習慣にせよ
- 商売には好況、不況はない、いずれにしても儲けねばならぬ
出典:神崎郡石場寺村近江商人中村家家訓
近江商人の“三方よし”
「売り手によし、買い手によし、世間によし」
「商いというものは、適正な利益を得て、売り手も買い手も満足する取り引きでなければならない。そして、その取り引きで得られた利益は、広く地域社会全体の幸福につながるものでなければならない」
「世の中の多くの人々の信用を得られないような商いは、永続することができない」
『売り手によし、買い手によし、世間によし』の三方よしの精神は事業の成功において今も変わりません。