新規事業や起業をする際に、あるビジネスモデルの収益メカニズムについて考えるとき、よく使われる考え方があります。それが、フローとストックの考え方です。
ビジネスモデルの2つの分け方
ビジネスでの稼ぎ方を分類する概念にストックビジネスとフロービジネスというものがあります。
- ビジネスには、稼ぎ方の違いによって『ストック型ビジネス』と『フロー型ビジネス』があります。
フロービジネスとは
フローとは、その名の通り「流れ」です。
フロー型ビジネスは、売上の増減が激しく取引が一度きりというビジネスを指します。
フロー型ビジネスは安定性はないですが、爆発的な売り上げ増が期待できます。
持続力がないことが多いので売り時を間違えると大変ですが、業績が絶好調のときに売り抜ければハイリターンが期待できます。
次に、フロービジネスは、不動産を購入し、他者に売却することで利益を得る不動産売買などです。有価証券でいうところのキャピタルゲイン(値上がり益)を得ることができますが、売却時の不動産の価格によっては、かなりの利益を得られたり、逆に売却損が出るかもしれないなど、リターンも大きい分、リスクも大きくなります。
* 対極に「フロービジネス」というものがあります。フロービジネスは、いわゆる資産そのもの売買によって発生するビジネスです。先ほどの不動産で言えば、不動産そのものの売買がフロービジネスです。売買額は相対的に大きいです。
* 顧客が必要なものを提供するビジネス全般をいう。例えば、携帯電話、マンションなどを販売すると企業は販売することで利益を得ることができるが、利益は提供時のみしか享受できない。最近はフロービジネスだけでは、企業は利益確保が困難になってきており、ストックビジネスで利益を確保しながら、フロービジネスで新規参入などを図るケースが出てきている。
* 大きく入る可能性はあるけれど、それ以降は基本的に発生しない売上げです。受託事業とかが馴染みやすいかもしれません。
ストックビジネスとは
* ストック型ビジネスの代表例としては、電力事業やガス事業が挙げられます。ほぼ毎月決まった収入が入ってきて、契約者が増えれば収益も増えていく事業のことです。ある程度、収益の見通しもつき、また事業の安定性も高いので、手堅い投資である傾向があります。
* まず、ストックビジネスは、バランスシートに計上される資産から、定期的にキャッシュフローが生み出される不動産賃貸などです。不動産を保有しているだけで、賃貸料が安定的に入ってきますが、賃貸料ですので、リターンは小さいものになります。
* ストックビジネスというのは、資産の利用による定期的なビジネスです。例として不動産賃貸を挙げてみます。不動産を保有していれば、賃貸料が安定的に入ってきます。ただし、賃貸料ですので、リターンは相対的に小さいです。
* ストックビジネスという言葉がある。これは、顧客を囲い込み、持続的にサービスを提供しながら長い期間定期的にキャッシュをいただこうという考え方で、儲かるビジネスの定石といえる考え方だ。一方、フロービジネスというのは、その場、その場でお金をいただくが、常に顧客は逃げてゆく状態で、一寸先は闇、というモデルである。コンサルティング会社などは、3ヶ月毎に新規のプロジェクトを探さなければならず、フロービジネスから抜け出しなんとかストック型にもってゆかんとあの手、この手を考えているようだ。
* 毎月、定額ではいってくるような売上げです。定額コンサルfee、広告代理事業、月額課金ビジネスなどです。