今日、インターネットで仕事をして稼ぐための代表的な方法の一つとなった『クラウドソーシング』。自分の得意なことやスキルをサービスとして提供するので、在庫を持たず始められるのが大きな魅力ですが、そんなクラウドソーシングで仕事を得ていくために、「実績もない状況からどうやって仕事を受注していったのか?」について話を聞いてみました。これからクラウドソーシングで仕事をしようと思っている方に贈る心構えと仕事の選び方です。
30歳派遣社員、クラウドソーシングを始めてみました!
私は30歳前半、性別は男で独身。地方都市に両親と同居しており普段の仕事は派遣社員をしています。将来的には個人事業主として移動販売を行ないたいと考えておりちょっとしたお小遣いでもお金が欲しいと考えていました。そんな中、偶然本屋で時間を潰す為に立ち読みをした際、クラウドソーシングというものを知ることができました。
皆さんはクラウドソーシングという言葉をご存知でしょうか?
クラウドソーシングとは、インターネットを通じて個人と個人、個人と企業を結び知的労働を委託されるシステムのことです。
委託される人はその道のプロフェッショナルから普段は主婦やサラリーマンをやっている未経験の方まで様々。委託される案件もデザインやプログラムの開発といった専門的な物から、商品や会社のネーミングを考える事、アンケートに答えること、内職を行なうことなどの誰でも出来る事まで様々です。
私はその中で3ヶ月間、ライティングの仕事に携わっていた事があり、元々ブログなどを通じて文章を書くことが好きであったので文章作成の仕事を中心に行っています。
正直にいいますが、まだ仕事を始めて1ヶ月も経っていません。また、文章を書くことは好きですがそのクオリティとスピードは3ヶ月とはいえ業務経験が本当にあるのかと自分で悩んでしまうほど低いです。
この文章も校正は行っていますが自分でも気付かない誤字、脱字、文法が間違っている部分等が沢山あると思います。
しかし、逆に考えてください。
こんな私でも仕事を受注できて、お金を貰う事ができるのです。
貰える金額は確かに少ないですがそれでもお金を貰い小遣いを稼げるのです。この文章を読んでこんな私でも出来るなら自分でも出来るかも知れないと希望を持って頂ける方が少しでも増えて頂ければ嬉しいです。
クラウドソーシングはどこで行なうか?
日本ではクラウドソーシングで2強と呼ばれるのはクラウドワークスとランサーズです。この2つを押さえていればまず大丈夫です。他にはシュフレに登録はしていますが、クラウドワークスとランサーズからの仕事の方が圧倒的に多いのであまり使った事がありません。
クラウドソーシング初心者は、どんな案件を選ぶのが良いか?
クラウドワークスとランサーズには3つの仕事方式があります。プロジェクト形式とコンペ形式とタスク形式です。
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プロジェクトとは、公募に対して応募して条件を双方で話し合い、合致すれば仕事を受けるやり方です。
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コンペとは、公募に対して自分が事前に作った物を売り込んでいきます。高額案件が多いが私は一度も行なった事はありません。理由は以下で説明します。
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タスクとは、応募者が公募する条件を読み、すぐに作業を開始するやり方です。募集案件数が決められているので、早い者勝ち。時間勝負です。
初心者の私はタスクを頻繁に利用しています。
プロジェクト形式は依頼者にもしっかりしている事が求められます。たった一度だけですが仕事を終わらせても連絡がつかず入金もされず踏み倒された事を経験しました。反面期日、金額は話し合いで幾分か融通してくれる場合もあります。良くも悪くも相手の顔が一番みえるので仕事をしている実感が強く持てます。
コンペ形式は基本選ばれる提案は1つなのですが、1つの案件につき50~400の提案がある事がざらです。事前に沢山制作した物を纏めて提案するならば良いかも知れませんが、私はその様な事は行なわないので非常に非効率です。
タスク形式は安い金額の案件が一番多いです。しかし、比例して簡単な仕事が多いです。さらに制作した物を承認して頂ける可能性も一番高くそれを売り物にされている発注者さんもいます。更に空いた時間に簡単に案件を処理することに最も適しています。
プロジェクト、コンペ、タスク、3つの仕事のやり方にはそれぞれメリット、デメリットがあります。まずは、どれか一つ自分に合ったものを選んで始めて見るのがよいと思います。
『どんな仕事を行なうか』は向き不向きがあるので、楽しいものを選ぶこと
上記と重複しますが、私は文章を書くことが好きで楽しいと思える人間なので沢山仕事があるなかで文章作成の仕事を中心に行っています。まだ始めたばかりですが正解だったと考えています。
ですが、あくまでメインではなくサブの仕事です。金額よりも趣味の様な感覚で楽しくできる方が良いです。
過去にアンケートにトライした事がありますが、物凄くめんどくさかったのでもう二度と行ないたくありません。内職は本業に近いのでモチベーションが沸きません。
私がクラウドソーシングで初めて受注し、報酬を得た仕事
私が初めて受注し報酬を得たプロジェクト形式の案件は文章作成とは少し違うクイズを200問考えるという仕事でした。これしか受けないと決め付けず楽しそうだと思った仕事は取りあえず受けてみる事も大事です。
勿論楽しければなんでもできると考えてはいけません。
私はPhotoshopとIllustratorの使用経験があります。この2つを使う事は本当に面白いです。しかしお店のポップを作る事位の技量しか持ち合わせていません。とてもデザインなど無理です。文章は下手くそでもある程度はごまかしがききます。
また、企業名や商品名を考えるという案件も楽しそうではありますがほぼコンペ方式です。人の考え方にもよると思いますがこれを是非やりたいという強い熱意が無い限り手を出さない方が良いと思います。
クラウドソーシングをやってみて思ったこと
まだクラウドソーシング初心者である私は以下の事を心がけながら仕事をしています。
- 案件の金額には拘らない。安い案件でも沢山こなせば高額案件分の金額に充分になるし、スキルも向上します。
- 楽しそうで、自分ができそうな案件を見つけたら取りあえずトライしてみる。そうすれば出来ると自信のある幅がどんどん広がっていく。
- こんな偉そうな事を書いて良いのかとも思いますが…。皆さんも是非トライしてみてください。スキルが無くても熱意だけでお小遣い程度は手に出来ます。
まとめ
クラウドソーシングについての実体験を語って頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
クラウドソーシングはエンジニアやデザイナーといったプロの方も非常に多く参加しているため、「素人の自分には無理…」と躊躇してしまいがちです。ですが、はじめはスキルや実績はなかったとしても、世の中には仕事を依頼したい人はたくさんいます。
そこでの選ばれるポイントは、「自分はこれが本当に好き!」という気持ちだったり、どうしても「その仕事をやりたい!」という情熱です。
スキルや能力は数をこなせば誰しも向上し、実績も積み重なっていきます。重要なのは、はじめの一歩を自分自身で決め、動き出すこと。インターネットでは、あなた自身のちょっとした行動がとても大切なのです。
(佐藤道在)