「新しいビジネスをスタートしたい」。だけど、まだその分野について知らないことがたくさんあるとき、あなたならどうしますか?今回は未知の知識を欲張りに習得する方法についてのちょっとしたアイデアです。
ヒトの行動における情報の入手方法
私たちは日々多くの情報に接して生活しています。日常生活でなにか新しい情報を得ようとするとき、あなたはどのような行動をしているでしょうか?
一言に『情報を得る』と言っても、行動によって得られるものもさまざま。情報の入手方法におけるメリット、デメリットについてまとめました。
詳しい人に教えてもらう
まず、一番簡単なのは身近にいる『その分野における詳しい人に教えてもらう』ということでしょう。
ビジネスに限らず人間活動のすべては対人間であり、ヒトが情報を持っています。書籍やネットで得られる情報より格段にすぐれた最新の情報をその道のプロから直接聞くことができるのは大きなメリットです。
但し、これには身近に詳しい人がいなければどうにもなりません。最先端のテクノロジーや社会的にまだまだ一般的な知見がないようなものの場合は、勉強会やセミナーなどに積極的に参加するのが効果的です。
各種セミナーや技術交流会での出会いが将来、あなたのビジネスパートナーに繋がる可能性もあります。そういう場所には、同じような目的できっかけを求めている人が多く集まりますので様々な情報交換を通じて、お互いに楽しい時間を過ごすことができるでしょう。
インターネットで検索をし、情報を集める
情報の宝庫であるインターネットをあなたの新しいビジネスに活用しない手はありません。GoogleやYahooなどの検索サービスを使い、知りたい用語を検索して関連するサイトを探します。
はじめはその分野に関する語彙を持っていないので、検索キーワードもありふれたものになりますが、何度も検索をし、検索結果のサイトを見るにつれて、あなたの中のその分野に関する語彙が増えていくのが大きな特徴。
インターネットでの検索は自分が行動しなければ何の情報も得られませんが、ちょっとした行動をするだけで指数関数的に成長をしていく特性があります。
ただし、ネットの情報は筆者の思い込みや誤解、意図的な虚偽など、その内容については玉石混交です。その情報の価値を判断するためには、自分なりに情報を見極める目を持つことが何より重要になってきます。
Amazonや書店で本を買う
書店やAmazonでその分野の書籍を何冊か買い、一通り読んでみるというのは情報収集の王道ですね。本の一番の良さは、なんといってもパラパラと全体を概観できること。
目次や索引だけを斜め読みするだけでもそのジャンルで何がメインの話題なのか、注意すべきことは何か、いま課題になっていることが何かを知ることができます。
この、本が持つ全体の俯瞰性というのは、インターネットの検索や人に聞いただけでは得られない大きなメリット。本を読むというのは、その分野における全体の地図を手に入れるということなのです。
情報収集を効率的に行う欲張りな習得法
いま世界はグローバルにつながっています。国内の情報だけでは決して最新とはいえず、技術的な資料についても英語サイトのほうが情報量が豊富で多くのサンプル、事例が掲載されています。特にITやコンピューティング、テクノロジーの分野ではこれらが顕著です。
エンジニアやプログラマーでstackover flowを見たことがないという人はまずいないでしょう。書店で買った入門書は日本語だったとしても、一定のレベル以上の情報を探してみると結局、英語文献や英語サイトに突き当たるというのはよくあることです。
日本語だけではなく、少しずつでも英語での情報収集を意識して行動してみると、多くの成果を得ることができます。
英語による情報収集、情報発信のメリット
敷居が高そうにみえる英語での情報収集ですが、色々なメリットがあります。ざっと挙げると、大きく3つ。
- 日本語よりも、最新の情報が手に入る。
- まだ多くの人にあまり知られてない情報が手に入る。
- 英語は論理的で実はわかりやすい。
よく言われるように、英語は単語数が少なく(日本語のほうが表現力が豊かであるともいえます)、結論を先に言う、Why-Becauseという論理的かつシンプルな言語です。
文献やネット検索だけではなく、英語ベースの質問サイトやコミュニティに投稿してみたり、最近はオーディオブックなど本の内容を音声化したものが販売されています。
これらのオーディオブックを使うと、通勤時間を活用して英語で情報を耳から入れることができます。日本でNo1のダイレクトレスポンスマーケッターである神田昌典さんも30歳のときからオーディオブックでの学習を始めたところ、ビジネスのスピードが大きく飛躍したと語っています。
ソフトバンクの創業者である孫正義氏は、誰よりも早くインターネットの可能性に気づき、日本でのビジネス化に成功した一人ですが、彼はかねてから「海外で成功したビジネスモデルを国内にいち早く持ち込む経営手法」について述べていました。
いわゆる「タイムマシン経営」というものです。
現在、アメリカのビジネスを日本に持ち込むことが有効かどうかはさておき、国レベルでの情報格差はいまでも存在します。いつの時代もこの情報格差をうまく活用することで、ビジネスは立ち上がっていきます。海外から情報を得ると同時に、英語での情報発信ができれば日本のビジネスを海外に紹介することもできるのです。
情報の収集において、英語はとてもコストパフォーマンスが高いツールです。普段日本語で行なっていることを少しずつでも、英語に置き換えてみることで段々と馴染みができ慣れてくるので、試してみてください。
はじめは違和感のあることでも、気づいたら当たり前になっていますから。