ニュースキュレーションアプリの先駆け「Gunosy(グノシー)」が3月24日にマザーズに上場承認され、2015年4月28日に上場となります。2012年11月に会社設立をし、わずか2年半でのスピード上場。その成長を支えた個人投資家・元グノシー共同代表でもある木村新司氏が語ったことが印象的でしたので、ご紹介します。
個人投資家・元グノシー共同代表、木村新司氏が語ったこと
色々ひどい書かれようしてますがね、グノシーは僕の夢なんです。
支えるために、4億円財布から出て行ってるのは、正直言って辛かったです。他のスタートアップにも繋ぎ融資してあげていたりしたし、gumiにも2億円出資したりしていて、結構辛かった。
もちろん家族には秘密だったし。。
資産の半分ぐらいグノシーに突っ込んでました。
実際手元資金ギリギリまでベンチャーに資金提供してきました。けれども、明日のメガベンチャー作るには、こういう事をしないとできないという確信をもってます。
そういう意味では、僕はメガベンチャーを作りたいという、理想をグノシーに見いだしたんだと思います。スタートした3名がいて、そこに可能性を感じた仲間が集まって、作り上げたのが今のグノシーなんだと思います。
あんまり、馬鹿、クソ言うなよな。
みんな理想をもってやってんだから。
- https://www.facebook.com/kimura.shinji/posts/10205392803432448
これは、「グノシー上場」徹底分析! 予想PERは異次元の5241倍、適正な株式流動性、個人投資家の大きな関与が効いた稀有なケースに関して、自身のFacebookで語っていることです。
有価証券届出書によると、グノシーは2012年11月14日に資本金15万円で設立され、個人投資家(エンジェル)、ベンチャーキャピタル、事業会社からの6回の増資を経て、現在の状態に至っていることがわかります。
スタートアップの成長ステージに応じて、それぞれのプレイヤーが役割を果たし成長を次に繋げる。それはまるでリレーのバトンのようですが、プロダクトやユーザーはもちろんのこと、着実にこの受け渡しがされたことはグノシーが短期間で急成長できた源泉であると言えるでしょう。
そして、この成長の受け渡しを生み出すためには『起業家、投資家、チーム、プロダクト、ユーザー』どれ一つ欠けても実現はできず、様々な人達の協力関係が連鎖した結果であることがみてとれます。
一部の『個人投資家(エンジェル)の存在が、次の成長を生み出している』のは間違いない事実で、可能性を信じリスクテイクをしたエンジェルが語る「グノシーは僕の夢なんです」という一言には、重要な示唆が感じ取れます。