2016年版最新! 無料でネットショップを簡単開設する方法まとめ『ゼロからネットショップを開設する手順』
インターネットを使った様々なサービスが浸透されていくなか、私たちの行動や生活も大きく変化してきました。
Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングといったネットショッピングも、その変化の中の大きな一つでしょう。
そんなネットショッピングですが、「誰でも無料で開設することができる」ということをご存知でしょうか?
特に専門的な資格や知識を必要とせずに、かつ殆どお金をかけずに、あなただけのネットショップを開設することが出来るのです!
今回はそんな、「誰でも開設できる、ネットショップの進め方」について、お話していきます。
ネットショップには、「モール型」と「独自サイト型」の2種類がある
ネットショップには、大きく「モール型」と「独自サイト型」の2種類があります。
「モール型」とは、ひとつのサイト内にいくつもの店舗を出店させる、名前通りモール形式のネットショップサービスになります。「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」が代表例ですね。モール型のネットショップは、母体が強い集客力を持つ一方、維持管理費が相応にかかる、競合する他のショップを意識した商品・サービスを展開していかないと目立たない・埋もれてしまう、などといったリスクもあります。
続いての「独自サイト型」とは、モールなどに属さないECサイト形態のことを指します。独自サイト型の出店を支援する、維持管理費が低コストなものや無料で始められるサービスも多くあるので、「とにかく、まずは無料(低コスト)で始めたい!」という方にはお薦めの形態です。ですが、顧客への周知・集客(プロモーション)や店舗の信頼度(ブランド)といったところはゼロからの構築になるので、やるからには一定の準備をもって進めていくのが良いでしょう。
「モール型」ネットショップについて
今回のテーマは「無料でネットショップを開設する」ことについてですので、「独自サイト型」のネットショップの設立方法をメインに説明していきますが、対比としての「モール型」ネットショップについても軽く触れておきたいと思います。
「モール型のネットショップ」というと、多くの方はまず「楽天市場」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。楽天市場は、出展店舗数約 44,000、累計会員数はなんと1億人と、他社のインターネットショッピングモールとは比較にならない圧倒的な店舗数と会員数を持つネットショップサービスです。また、モール内の集客プランも複数あることもあり、新規顧客の流入数やリピート率も、しっかりと販売戦略を練ったショップ運営が実現しやすいというところも魅力の一つです。
現時点で「確実に売り上げを上げられる!」という商材やサービスをお持ちの方は、ある程度維持費がかかったとしても、楽天市場での出店を検討されると良いかもしれません。ちなみに、大手のモール型サービスはほかにもYahoo!ショッピングやDeNAショッピングなどもあり、Yahoo!ショッピングではモール型では珍しい「¥0開店」のサービスもあります。その他のモール型サービスについての維持管理費は会社やプランによって異なりますが、おおよそ年予算30万~で見ておくと良いでしょう。
「最初はコストのかからない無料の独自サイト型から…」という方も、いずれビジネスが軌道に乗ったときには、モール型の出店への挑戦も視野に入れて調べておくことをお勧めします。
モール型参考サイト
- ネットショップ開業(開店)までの流れ ( http://www.rakuten.co.jp/ec/open/ )
- ネットショップを開業してみよう! ( http://business.ec.yahoo.co.jp/ )
- 「DeNAショッピングに出店しよう!」 ( http://www.dena-ec.com/store/ )
「独自サイト型」ネットショップについて
続いては、「独自サイト型」のネットショップについて説明します。「独自サイト型」とは、その名の通り、自分でネットショップ用のサイトを持つことです。「ホームページ制作もしたことないんだけど、そんな自分でもネットショップを作れるの?」という質問も飛んできそうですが、そんな方向けにも、専門の知識がなくともネットショップを開設できる多くのネットショップ支援サービスが存在しています。
では、いくつか代表的なサービスを紹介していきましょう。
おすすめネットショップ開業・運営サービスNo,1 『BASE(ベイス)』
まず初めに紹介するのは、初期費用も運用費も無料で、更には登録アイテム(商品)数も無制限の、なんでも“無料!”な「BASE(ベイス)」。
無料ネットショップサービスのパイオニア的な存在です。しかも、機能面の充実ぶりも他社を圧倒しており、新しいサービスの提供やアップデートも頻繁と、運営会社の真摯な対応も伝わってくる、とてもお勧めのサービスです。
なぜオススメかというと、『BASEがネットショップを立ち上げるなら、一番簡単かつ無料だから』です。
「BASE(ベイス)」にはオリジナルのロゴ作成サービスや、オリジナルTシャツ販売機能などのユニークな機能もあったりと他社にはないサービスも多く、利用者の方からの満足度もかなり良いようです。
無料で作れるネットショップというと、昔のものが多く、デザイン的にも今みるとイマイチ・・・なのがあったりするんですが、BASEは新し目のサービスだけあってデザインも今風です。また、クーポン発行やダウンロード販売、アクセス解析、集客、ブログなどネットショップ以外のすべての機能がほとんど無料で使えるのも◎。
もし、まだ『売る商品が決まっていない』という状態だったとしても、Tシャツやスマホケースなら画像を用意するだけで誰でも簡単に作れて、すぐに売り出すこともできます。しかも、無在庫販売なのでリスクはありません。売れたら販売代金から手数料が引かれるだけなので、ノーリスクでも始められるのが嬉しい。
運営会社は、BASE株式会社で、PCだけでなく、iPhone,Androidの専用アプリも用意されており、スマホしか持っていなくてもすぐにネットショップを始められます。初めて持つネットショップなら、『BASE』一択でしょう。
参考サイト:
> BASE(ベイス) https://thebase.in
おすすめネットショップ開業・運営サービス 「Stores.jp(ストアーズ・ドット・ジェーピー)
次は、Stores.jp。これも簡単にオンラインストアが作れます。メールだけでなく、電話サポートも対応していますので安心です。運営会社は、株式会社ブラケットという会社。業界内では、BASEの競合的な位置づけです。機能も充実しており使いやすいのですが、独自ドメインを利用する際は重要な注意点があり、そこがややネックになるかと思います。独自ドメインを使わないなら、検討する価値あり。
https://stores.jp/
おすすめネットショップ開業・運営サービス 「easy myShop(イージーマイショップ)」
続いての紹介は、「easy myShop(イージーマイショップ)」。イージーマイショップもBASE同様に、初期費用も運営費用の無料のネットショップ支援サービスです。さらにこのサービスの大きな特徴としては、Facebookと連携して、Facebook内にショップを開店するための専用アプリも無料で利用できることです。そのほか、Yahoo!ショッピングとの連携での多店舗展開もできるなど、集客面のサポート機能も充実の、お薦めサービスです!
また、イージーマイショップは小規模サイト向けの無料プランとは別に、中規模・大規模向けの有料版も提供されているので、将来的に本格的なネットショップ運営をご検討される方にもお薦めです。
参考サイト:
> easy myShop(イージーマイショップ) http://www.easy-myshop.jp/
お薦めネットショップ開業・運営サービスNo,3! 「MakeShop(メイクショップ)」
最後に紹介しますのは、「MakeShop(メイクショップ)」、こちらは初期費用10,000がかかりますが、それ以外は基本無料で商品30点まで掲載できるネットショップ支援サービスです。
こちらのサービスの大きな特徴は、「サポートの充実」にあります。開店から集客まで幅広いサポートをメールだけでなく電話やチャットでも受け付けており、サービス説明の無料セミナーも数多く行っていたりと、初めてのネットショップ出店に不安なお気持ちを持たれている方には特にお薦めしたいサービスです!無料個別相談も受け付けていますので、気になった方は一度問い合わせてみると良いかもしれませんね。
参考サイト:
> MakeShop(メイクショップ) http://www.makeshop.jp/
──いくつか興味のあるサービスは見つかりましたでしょうか?「これで、明日にでもネットショップ開店できそう!」と感じられた方もいらっしゃるかもしれませんね。ネットショップを持つのはこのようなサービスを使えれば、今は誰でも簡単にできるようになっています。
まずは、これらのサービスを使って、自分のネットショップを立ち上げましょう。
そして、ネットショップで売るものや、決済、商品の送付などについて具体的に考えていきましょう。何ごとも最初のプランニングがとても重要です。では、いったいどのようなプランニングが重要かについて、次からは具体的にネットショップ開設までの流れを確認していきたいと思います。
ネットショップ開設までの流れ
ネットショップを開設するまでの流れは、基本以下のプロセスを踏んでいきます。
- 「何を売るのか?」・・・商品選びと商品仕入れを決める。
- 「何が必要か?」・・・準備する機材と必要なスキルを定める。
- 「どうやって購入させる?」・・・商品を購入するまでのルートを用意。
- 「どうやって配達する?決裁する?」・・・配達方法と決済方法を決める。
こうやってみると、なんだか大変な作業そうですね。ですが、ほとんどは前述のネットショップ支援サービスの機能で作業自体はほぼ自動で設定することができます。
ネットショップ開店を目指す方がこれら4つのプロセスで必要となるのは、ほとんどは「作業すること」ではなく「(どうするか)決めること」です。では、どんなことを決めていく必要があるのかを、プロセスごとに見ていきましょう。
ネットショップ開店プロセス1:「何を売るのか?」──商品選びと商品仕入れを決める
ネットショップは、簡単に言うと、「商品の仕入れ」を行い、「販売」して、その差額で利益を出すというビジネスです。つまり、こういうことですね。
【販売価格 - 商品の仕入れコスト = 利益】
「販売価格」は、現在すでに世に出ている類似商品やサービスの価格がどれくらいかを確認して、客観的に見て適切と感じられる価格帯として設定していくことが大切です。相当な信頼やブランド力が無い限りは、人は適正と感じた以上の金額は払わないものです。
「商品の仕入れコスト」については、オリジナル商品を1から作る方の場合は制作コストとして、ご自身の手間代も含めて考えると良いでしょう。
まずは、この「販売価格-商品の仕入れコスト」の計算式がきちんとプラスになって、利益になるようにしっかりと計画とシュミレーションを重ねていきましょう。せっかく無料のネットショップサービスを利用しても、肝心の商売で赤字になってしまっては目も当てられません。
ネットショップを開始する前に、ご自身が販売しようとしている商品・サービスの「販売価格」はいくらにするのか、またそれらの「仕入れコスト(制作コスト)」はどれほどになるのか、合わせてどれぐらいの収益になるのか、をしっかり見定めること──これが、ネットショップ開店準備の、最初のプロセスです。
ネットショップ開店プロセス2:「何が必要か?」──準備する機材と必要なスキルを定める
続いては、ご自身のネットショップを開店するにあたり、「何が必要か?」をリストアップし、準備しなくてはいけません。どのような種類に関わらず、ネットショップ開業に必要な機材・スキルとしては以下が挙げられます。
ネットショップ開店に必須となる機材・スキル
- パソコン
- ネット環境
- デジタルカメラ(商品やサービスを紹介する為の写真画像が必要な場合)
- プリンタ(請求書や納品書送付時 ※ 基本データのみとしても、先方の顧客が原紙を求めてくる場合もあります)
- インターネット検索、メール送受信などの基本的なPCスキル
以前は、上記のほか「ホームページ制作のスキル」や「決済システム導入のスキル」も必要とされたのですが、現在においては前述のネットショップ支援サービスの方で用意されており、サイトのデザインなども複数の配色やテンプレートの組み合わせで簡単に作れるようになっています。
そのほか、販売する商品やサービスによっては以下のような機材・スキルも必要になってくるでしょう。
- Adobe Photoshopなどの、画像編集ソフト
- 音声通話環境(スカイプ等)
- 商品梱包材
- SEO等を使ったプロモーション集客スキル
- サイトを魅力的に見せるデザインスキル、HTMLやCSSなどのプログラムスキル
- 専用サーバ構築のためのシステム開発スキル
勿論、上記の機材やスキルがいきなり最初から全部必要になることはないでしょうから、最初は必要最低限から始めて、順に必要となってくるものをそろえていく、という形でも問題ありません。逆に、これ以外に必要となってくるものが出てくることもあるでしょう。どちらにせよ、ここで重要となるのは、「ネットショップ開店前に、これから必要になるものを把握しておくこと」です。
ネットショップ開店プロセス3:「どうやって購入させる?」──商品を購入するまでのルートを用意
つづいては、ネットショップに訪れたお客様が商品を購入しようと決断して頂いたそのとき、「商品を購入するまでのルート」をどう用意するかを決めておくことを決めていきます。ネットショッピングをされている方には馴染み深い「ショッピングカート」のことです。
厳密には、ショッピングカートなくともお客様に購入を促すことは可能ですが、利便性や売買の安全性を考えると、これからのネットショッピングにおいてはショッピングカードありきで検討した方が無難と言えるでしょう。
このショッピングカートは、前述したネットショップ支援サービスの中の基本機能として用意されていますので、それらサービス紹介から機能性と品質を確認されていくと良いでしょう。また、多くの支援サービスでは、このショッピングカートを使用した販売時に「販売手数料」を取りますので、手数料価格がどれくらいかも合わせてチェックしておいてください。
ネットショッププロセス4:「どうやって決裁する?配達する?」──決済方法と配達方法を決める
最後のプロセスは決裁方法と配達方法について。どちらもネットショッピングを運営するうえでとても大切なパートです。
まず決済についてですが、良く利用される決済方法は以下の3点になります。前述のネットショップ支援サービスでも、以下の3点は大抵カバーしていますので、できるだけこの3つは対応できるようにしておくことをお勧めします。
銀行振込
代金を指定の金融機関の口座に振り込んでもらう決済方法ですね。銀行振込は最も導入が簡易な決済方法でもあります。銀行まで振り込みに行くのが面倒な点や支払手数料を取られる点でお客さんの中には敬遠する人もいます。
代金引換
良く「代引」と省略形で言われることもありますが、「代金引換」は配送業者の方がお客様に商品を手渡しするタイミングで、代金のお支払いをして頂く決済方法です。お客様にとってもショップ側にとってもリスクの少ない決済方法でもありますが「代引き手数料」が数百円と高額のため、敬遠するお客様もいることでしょう。
クレジットカード
3つの決済方法のなかで、圧倒的に人気の高いのが、この「クレジットカード決済」です。その理由はクレジットカード決済の場合は手数料を支払うのがお客様ではなく、ショップ側にあるからという点と、もうひとつ、クレジットカードを利用する事でお客様にポイントが付与される為です。
続いては商品の配達方法についてですが、こちらは「利用する配送業者」と「配送サービス」の2つを選定しておく必要があります。一般的に有名な配送業者は以下が挙げられます。
- ヤマト運輸
- 日本郵便
- 佐川急便
次に「配送サービス」ですが、以下の種類があります。それぞれ特徴がありますので、ご自身の商品を送付する際にはどの配送サービスが適切か確認しておきましょう。
宅配サービス
比較的小さな荷物を指定の住所へ配達してくれるサービスです。雑貨、アクセサリー、小型の家電製品、洋服、靴、書籍などが対象となり、大抵の商品はこの宅配サービスで配送が可能です。ネットショップにおいても最もオーソドックスな配送サービスです。
メール便
ポストに投函できるサイズが上限の、軽量な荷物を運ぶ運輸業者による配送サービスです。
宅配サービスに比較すると非常に安価であることが特徴ですが、「ポストに投函できるサイズであること」という条件があります。通常は書類や商品カタログの配送に利用されますが、「Tシャツ」や「下着」や「ネックレス」など、包装・梱包のやり方によってはポストに投函できるサイズの封筒に格納できるため、ネットショップでも送料の経費負担軽減目的で利用されることが多くなりました。
配送サービスについては、「配送していただく業者への支払い」もあることを忘れてはいけません。配送業者への支払方法は着払いと元払いの2種類があります。
- 元払い・・・送料を荷物の送り主(ネットショップ側)が支払います。
- 着払い・・・送料を荷物の受け取り主(お客様側)が支払います。
多くのネットショップで利用されているのは元払いの方になります。送料をお客様に負担して貰う場合でも、送料と商品代金をお客様から受け取って、その後ショップが元払い形式にして商品を配達するという形が多いようです。
また、代金引換サービスを利用する場合は、配送業者との事前の契約が必要になりますのでご注意ください。
以上、ネットショップ開設までの流れの4つのプロセスを紹介いたしました。ここまでお読みになられて「準備万端!」という方は、いよいよネットショップ開店に向けてスタートを切れることでしょう。
無料でネットショップを構築するまでのまとめ
ここまでご覧になられて、如何でしたでしょうか。
現在、国内のネットショップは約30万店舗ほど、年間売上規模は4兆ほどにもなると言われています。そして今この時も、多くの新しいネットショップが立ち上がり、そしてまた新しい購入が発生しているのです。誰もがインターネット上で、商品やサービスを購入するだけでなく、提供側としても活動できるようになり、その結果、これまでにない様々な商品・サービスが産まれ、また改良されていくようになりました。
『誰でも、新しい商品やサービスを考え、企画して、世の中に提供することが出来る時代』になったのです。
これから産まれてくる新しい商品やサービスの提供元は、もしかしたらあなたの知っている人──もしくは、あなた自身かもしれません。現時点においては「ネットショップの開設、是非やってみたい!」という方も、「…少し興味あるかも…」という方も、本記事の内容が少しでも、これからの人生のお役に立てることを、心から願っております。