インターネットの進化論にみるヒットパターンと2015年以後の未来ビジネス





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いまやすっかり私たちの社会に欠かすことができないインフラとなったインターネット。日進月歩のインターネットでは、数多くの技術やサービスがしのぎを削っていますが、その得意とするところはずっと『情報の発信と収集』でした。今回は改めてインターネットの歴史をひも解き、この特性を復習してみましょう。

はじめは、『情報を簡単に表示できる仕組み』がヒット要因だった。

Xcoffee

1960年代の後半、アメリカ国防総省の資金提供の元、インターネットの前身であるARPANETが生まれました。

はじめは、一部の大学や研究機関で独自に行われていたコンピュータネットワークを実験的に相互接続するのがインターネット(inter「相互」とnetwork「ネットワーク」の造語)の役割でした。

インターネット上の一つのサービスであるWebサイトは、『リンクを使って文字と画像の情報セットを表示する仕組み』で、操作の簡単さから多くの人に広く受け入れられました。

1991年、英国ケンブリッジ大学のコンピュータサイエンスの研究室が公開したThe Trojan Room Coffee Machineは、「コーヒーメーカーにあとどれくらいコーヒーが残っているか?」をWebカメラで中継したサービスで、当時の最先端技術でした。The Trojan Room Coffee Machineは世界一有名なコーヒーメーカーとして、世界中の人々から閲覧され一躍大人気になりました。

遠く離れた場所にあるものの状態が、世界中どこからでも見れる』体験は、当時の人々にとってかつてない斬新な体験だったのです。

次に『情報を1ヶ所に集めた』Yahoo!がヒット。

Yahoo

時が経ち、インターネット上に多くの情報が掲載されるようになった頃、1995年3月1日にYahoo!が生まれます。

Yahoo!は、世界中に散らばるウェブの情報をちょうど本の索引のように見やすくまとめ(カテゴライズ)、Webサイト上のキーワードをデータベースに記録してこれらを検索できるようにしました。ディレクトリ型検索エンジンの誕生です。

散漫しがちだった世界に秩序を与えてくれるディレクトリ型検索エンジンは人気となり、多くの人はインターネットへの入り口≒扉(ポータル)としてNetscape Navigatorなどのブラウザのホーム画面にYahoo!を指定しました。

こうして、ナンバーワンポータルと言われたYahoo!のアクセス数は飛躍的に増加し、サイトのトップ画面には数多くの企業広告が掲載されました。

『検索キーワードそのものを広告化した』Google。

Google

情報が増え続ける中、すっかり商業化された多くの検索エンジンと一味違うニューフェイスが登場します。そう、現代の巨人「Google」です。

Googleは、ロボット型検索エンジンとして検索結果の質にこだわりました。そして「Googleはシンプルで使いやすい」という評判は徐々に広がり、検索ビジネスでは先行者だったYahoo!もサイト検索にGoogleの検索エンジンを採用。いろんな提携関係を経て、Googleは着実に大きくなっていきました。

しかし、人々は思っていました。

Googleはバナー広告も載せないで、どうやって稼いでいくのだろう?」と。

そう思っていた矢先、Googleから画期的な広告商品が発表されます。これが「キーワード広告」(Google Adwords)です。

キーワード広告は、ユーザーが検索するキーワードに合致するサイトへのリンク表示させようというものです。表示場所や順位は、キーワードにつけられた価格で左右されます。Googleは『キーワードそのものに重要な価値がある』ことを人々に再認識させました。

掲示板やブログは、『誰でも情報発信者になれる』方法を示した。

WordPress

この頃になると、匿名掲示板やウェブログ(ブログ)の登場によって特別な知識や技術がない人でも情報を発信できるようになりました。

匿名掲示板では、素性を明かさないまま無責任な発言をすることがたびたび問題にもなりましたが、その「匿名性こそが気軽に発言できる」と受け入れられ、誰でも自分の情報を世界に発信できるということを人々に確信させました。

一方、はじめは単なる日記の延長にすぎなかったブログですが、Movable TypeやWordPressなど見栄えのよいテーマを持ったブログシステムの普及もあって、個人の情報発信基地となっていきました。これらのシステムはブログだけの利用に留まらず、様々な種類のサイトが作れるコンテンツマネジメントシステム(CMS)として進化していきます。

そして、WordPressなどのCMSを使い自分でブログサイトを立ち上げ、広告を掲載することで、誰もが世界中どこにいても稼げるチャンスができたのです。

ソーシャルネットワークは『よりパーソナルなつながり』の場所を提供した。

Facebook

Googleがいくら正確な検索結果を返そうと、増え続けるインターネットの情報は人々を迷わせました。

そんな中、TwitterやFacebookといった「会員制Webサイト」が登場しました。「誰でも使えるインターネット」にあえて制約を設け、仲間たちと小さなネットワークを作ろうという試みです。これらはインターネット上に、ソーシャルネットワーク(SNS)という新しい概念を生み出しました。

情報の大量発信、大量受信の洪水を避け「本当に関係のある人・情報とつながる」ことが求められました。

facebookなどクローズドなネットワークでは、会員ログインが前提です。パスワードを知らない情報収集プログラム(クローラー)は、コンテンツを自動取得できません。

これはGoogleやYahoo!など既存の検索エンジンにとって脅威となります。しかも「いいね」ボタンなどは、個人の嗜好をもデータベースに取り込んでいるといえ、パーソナルな個人情報を自分のデータベースに取り込みながら、マーケティングに活かすことでSNSは拡大しています。

そして、2015年の現在も『情報の発信と収集』は価値を生み出し続ける。

現在も日々情報は増え続けています。個人による情報発信は当たり前の時代になりました。公開された情報はキュレーション(まとめサイト)によって著作権の問題をはらみながらも多くの人の情報源となっています。

スマートフォンのニュースアプリも大人気です。これは、「多くの情報をより見やすく手軽に収集する」ことに主眼をおいています。

そして今再び、「モノのインターネットの時代」(IoT)が訪れようとしています。あらゆるものにIPアドレスが付与されることで、なんでもインターネットにつながるようになりました。

現在は、各種WebサービスのAPIがたくさん公開されており、プログラミングを学べばそれらを結びつけて新しい価値を生み出すことができる時代です。

情報の発信と収集」というインターネットの本質を踏まえつつ、「何が求められ、何が足りないのか?

を考えることで、かつて世界中で人気を呼んだ「コーヒーポッド」のようなサービスを、あなたが創れるかもしれません。







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